画面●アスクルとヤフーが共同で手掛ける個人向けの日用品通販サービス「LOHACO」
画面●アスクルとヤフーが共同で手掛ける個人向けの日用品通販サービス「LOHACO」
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 ITホールディングスグループのTISとSAS Institute Japanは2014年4月8日、アスクルのマーケティング基盤システムの刷新を支援したと発表した。新システムは、複数の販売チャネルから集まった顧客の声や購買履歴を一元的に管理・分析し、販促施策につなげることができる。

 新システムはSASの「SAS Marketing Automation」を採用し、2013年6月に稼働した。同ソフトは販促施策のPDCA(計画・実行・検証・見直し)サイクルを自動化する機能を備える。従来のシステムは顧客情報が複数のシステムに分散し、データの抽出・分析に手間がかかっていた。

 アスクルは従来の法人向け通販だけでなく、個人向けの日用品通販である「LOHACO(ロハコ)」を強化している(画面)。2012年10月に始まったロハコは2014年5月期で累計の売上高が100億円超になり、近日中に累計の利用者が100万人を突破する見込みという。同社はチャネルをまたいだビッグデータの利活用を推進するため、データ分析を手掛ける担当者の数を倍増させる計画を進めている(関連記事)。