写真●富士ゼロックスの「DocuWorks 8」のDVDメディア。左側のバージョン表記が「8.0.3」の場合が回収対象
写真●富士ゼロックスの「DocuWorks 8」のDVDメディア。左側のバージョン表記が「8.0.3」の場合が回収対象
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 富士ゼロックスは2014年4月7日、Windowsパソコン用文書管理ソフト「DocuWorks 8(バージョン 8.0.3)」のインストールメディア(DVD、写真)の回収を始めると発表した。DocuWorks 8(バージョン 8.0.3)は、2月20日にリリースされたが、ファイル消失を伴う重大な不具合が確認され、3月にダウンロードとDVDでの提供を停止していた(関連記事:富士ゼロックスのDocuWorks 8に重大な不具合、「最悪の場合はドライブ全部消失」)。

 該当バージョンを使って、特定の条件下でPDF形式からDocuWorks形式への変換処理を実行すると、不具合のため、ドライブからファイルが勝手に削除される。最悪の場合、そのドライブのほぼ全てのファイルが消失する。Windows OSが使用するファイルも消失するため、パソコン自体が起動しなくなることもある。

約6300枚が回収対象

 不具合発生の条件については、Webサイトで詳しく案内している。不具合があるのは「バージョン 8.0.3」のみで、それ以外のバージョン(8.0.0など)では不具合は発生しない。富士ゼロックスによると、実際にファイル消失を確認した事案が約50件あるという。回収対象のDVDメディアは約6300枚。

 同社広報宣伝部広報グループは「お客様に大変なご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げる。量販店など直販以外のルートで販売した分について、注意喚起が必ずしも行き渡っていない。不具合発生を抑止し、将来の不具合誘発を防ぐためにも、さらに呼びかけを強化するべきだと判断した」と説明する。

 富士ゼロックスや同社の代理店などの直販ルートでDocuWorks 8(バージョン 8.0.3)を購入した場合は、4月11日から順次、不具合が発生しないDocuWorks 8のインストールメディアを送付する。量販店などで購入した場合は、Webサイトなどで回収・交換の申し込みを受け付ける。いずれも、同封された返信用封筒でDVDを返送する形で回収する。

富士ゼロックスの発表資料・回収申し込みフォーム
不具合発生の条件