写真1●発表会に登壇した「.tokyo」応援団のAKB48とGMOドメインレジストリの熊谷正寿取締役会長
写真1●発表会に登壇した「.tokyo」応援団のAKB48とGMOドメインレジストリの熊谷正寿取締役会長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●発表会で挨拶する舛添要一東京都知事
写真2●発表会で挨拶する舛添要一東京都知事
[画像のクリックで拡大表示]

 GMOドメインレジストリは2014年4月7日、地理的名称TLDである「.tokyo」の運営業務を開始したと発表した。

 地理的名称TLDは、インターネット資源を調整・管理する世界的な組織であるICANNが導入を進めている新しいTLD(Top Level Domainの略。ドメイン名のもっとも右にある「.」以降の文字列)のプログラム「新gTLD」の一種である。新gTLDには、一般名称のTLDと、今回の.tokyoのような地理的名称TLDがある。「http://hello.tokyo/」(.tokyoのプロモーションサイト)のような書式になる。

 地理的名称TLDの管理運営事業者になるには、その地域を管轄する自治体が支持する旨の文書(支持書)が必要となる。GMOドメインレジストリは、2011年11月に東京都の支持を得て、2013年7月にICANNの審査を通過していた。GMOドメインレジストリは.tokyoのレジストリ(ドメイン情報のデータベースを一元的に管理する機関)として“卸”となる。

 ドメイン取得希望者は、国内外のレジストラ(ドメイン名の登録・販売業務を手掛ける事業者)を通じて申し込む。「.tokyoで登録できる文字列は3文字以上(半角英数字の場合)、登録に必要な情報は名前と連絡先だけ。世界のどこからでも登録できる」(GMOドメインレジストリの塚原廣哉代表取締役社長)。

 .tokyoに関する今後のスケジュールは次の通り。4月7日から6月6日までは、サンライズと呼ぶ商標権者向け優先登録期間となる。4月7日から、国内のレジストラを通じて申し込める。申請には、優先の根拠となる商標権の整合性を確認するために、ICANNによるTMCH(Trademark Clearinghouse)への事前登録が必要。利用開始は6月6日から。

 6月9日から7月18日は、ランドラッシュと呼ぶ優先登録期間になる。だれでもドメイン名を申請できるが、同じ文字列に複数の要望があるとオークションとなる。利用開始は7月18日から。その後、7月22日に全てのドメインを誰でも登録できる一般登録が始まる。

 GMOドメインレジストリは同日、発表会を開催。熊谷正寿取締役会長(GMOインターネットグループ代表)が同社の取り組みなどを紹介し、続けて塚原廣哉代表取締役社長が.tokyoの概要を説明した。また「.tokyo応援団」に就任したAKB48が駆けつけた(写真1)。

 その後、支持を出した側となる東京都の舛添要一知事が登場し挨拶(写真2)。2020年のオリンピック、パラリンピックへの抱負を交え、「都市ランキングで東京はロンドン、ニューヨーク、パリに次ぐ第4位だが、.tokyoは上位3都市より早く始まり嬉しく思う。.tokyoを世界一のドメインにしてもらい、世界一の都市東京を作る一助になることを期待している。東京には様々な魅力があり、世界に発信すべきものを沢山持っている」などとコメントした。