ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下の福岡銀行が2014年4月、新たなCRM(顧客関係管理)システムを本格稼働させた。ふくおかFGは2014年8月までに、熊本銀行と親和銀行のグループ各行への展開を予定する。

 ふくおかFGのCRMシステム刷新は、ITホールディングスグループのインテックが2014年4月7日に発表したことで明らかになった。ふくおかFGはITを駆使して、個人と法人顧客向けの営業活動を支援する体制を整える。

 新CRMシステムは、データ分析を基に顧客の就職や結婚などの節目に合わせて商品を提案する「EBM(イベント・ベースド・マーケティング」や、地図情報との連携といった機能を備える。渉外担当者はタブレットからこれらの機能を使い、顧客に対する提案力を高めたり、業務を効率化したりする。

 ふくおかFGが導入したのは、インテックの「エフキューブCRMシステム」。システム基盤に日本IBMの「IBM PureFlex System」を採用した。ふくおかFGは2014年4月から順次、渉外担当者向けに富士通製タブレットを約2000台導入する計画を進めている。