米Gartnerは現地時間2014年4月2日、世界のIT支出に関する最新予測を発表した。それによると、2014年の世界IT支出額は前年比3.2%増の3兆7710億ドルになる見通し。2013年は前年比0.4%増の3兆6540億ドルだった。

 2014年の支出額予測をカテゴリー別で見ると、パソコンや薄型軽量ノートパソコン、携帯電話、タブレット端末などの「デバイス」が前年比4.4%増の6890億ドル、「データセンターシステム」が同2.3%増の1430億ドル、「法人向けソフトウエア」が同6.9%増の3200億ドル、「ITサービス」が同4.6%増の9640億ドル、「通信サービス」が同1.3%増の1兆6550億ドルとなる。

 GartnerマネージングバイスプレジデントのRichard Gordon氏によると、世界的に企業は不調を脱し、今後の成長に向けてIT支出を回復させつつあるという。消費者は今年、多くの新たなデバイスを購入するが、これまでより低価格でより基本的なデバイスにいっそう関心が集中すると、同氏は見ている。
 
 携帯電話のハイエンド機種に対する需要は鈍化し、成熟国のユーザーはミッドレンジの高機能端末を好むようになる。一方、新興国はローエンドのAndroid端末の人気が高い。

 また、Gartnerが「Nexus of Forces(力の結束)」と呼ぶクラウド、ソーシャル、モバイル、情報の統合が引き続き進められ、CRM、DBMS、データ統合ツール、データ品質管理ツールといった主要な企業向けソフトウエアの需要が高まる、とした。

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