米Intelは開発者向けフォーラム「Intel Developer Forum(IDF)」を開催中の中国で現地時間2014年4月2日、中国深センにスマートデバイス開発センター「Intel Smart Device Innovation Center」を開設すると発表した。1億ドルの中国向け基金「Intel Capital China Smart Device Innovation Fund」も設立する。

 Intelは深センの開発センターを通じて、同社技術をベースにしたデバイスの中国市場における展開、さらには海外市場における拡大の加速を図る。

 同センターでは、地元のOEM、ODM、ソフトウエア開発者が、ターンキーソリューションのリファレンスデザイン、開発ツール、サプライチェーン調達、品質管理や顧客対応を含むIntel技術プラットフォームおよびサポートを利用できるようにする。タブレット端末にとどまらず、さまざまなスマートデバイスの製品コンセプトから商品化まで支援する。

 新たな基金は、2-in-1デバイス、タブレット端末、スマートフォン、ウエアラブル端末、物のインターネット(IoT:Internet Of Things)といったスマートデバイスの開発促進に焦点を当てる。

 IntelのBrian Krzanich最高経営責任者(CEO)は、新たな基金により中国IT産業とエコシステム構築への同社の取り組みを強化するとし、同社が1998年以来、これまで2つの投資基金を通じて110社の中国企業に総額6億7000万ドル以上を投資していることを強調した。

 またIntelは、同社のLTEモデム「Intel XMM 7260」を用いて中国China Mobile(中国移動)のTD-LTEネットワークで通話する公開デモも行った。

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