画面●ワコールホールディングスの告知文
画面●ワコールホールディングスの告知文
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 ワコールホールディングスは2014年3月28日に不正アクセス攻撃を受けてWebサイトの一部が改ざんされたことを明らかにした(画面)。28日17時30分から企業サイトや傘下のブランドサイトを含む関連Webサイトを全て閉鎖。4月2日の20時半時点で、依然として閲覧できない状態が続いている。

 同社の説明によると、改ざんの事実が判明したのはURLが「http://www.wacoal.jp/」のWebサイト。事実関係が判明するまで、「http://www.wacoal.com/」「http://www.wacoalholdings.jp/」「http://store.wacoal.jp/」など46のWebサイトを全て閉鎖している。原因はセキュリティ専門会社の協力を得て調査中で、復旧のメドは立っていないという。上場企業が5日間以上にわたって経営情報や商品情報などの情報をインターネット上で発信できず、通販サイトでの販売もできないという異例の事態が続いている。

 3月28日までに改ざんされた状態でWebサイトを閲覧した場合、不正な別のサイトに誘導されてコンピュータウイルスに感染した可能性がある。ワコールホールディングスは「お手持ちのセキュリティ対策ソフトを最新の状態に更新していただき、ウイルス感染確認・駆除の実施をお願いいたします」と呼びかけている。顧客情報の漏洩は確認されていないという。