メディアウォーズは2014年4月2日、迷惑メールの処理方法を社員ごとに個別に設定できるSaaS型の迷惑メール対策サービス「SPAM SQRゲートウェイ」を発表、同日提供を開始した。迷惑メール対策機能を備えたメール中継サーバーをSaaS型で提供するサービスであり、企業のメールサーバーの前段に配置して利用する。

 SPAM SQRゲートウェイは、迷惑メール対策とウイルス対策機能を備えたメール中継サーバー機「SPAM SQR」(台湾Softnext Technologiesが開発)をクラウド上に配置し、これを月額制で提供するサービスである。サービスの利用に当たっては、ユーザー企業がメールを受信する入り口となるサーバー(DNSのMXレコード)にSPAM SQRを指定する。

 SPAM SQRの特徴は、迷惑メールと判定したメールを処理する方法を、社員ごとに個別に設定できることである。具体的には、迷惑メールをSPAM SQR内で一時的に隔離する処理や、迷惑メールである旨をメールのヘッダー情報やタイトルに追加して通常配送する処理などを、社員ごとに選択できる。これにより、社員ごとに迷惑メールなのか必要なメールなのかの判断が異なるケースに対応できる。

 このほかの特徴として、隔離メールだけでなく正常に受信されたメールも一定期間保管する。これにより、必要なメールを削除してしまった場合でも、Web画面から指定することで再送が可能。ウイルス対策機能も備えており、エンジンとして「ESET NOD32アンチウイルス」を利用している。

 また、社内メールサーバーの設定を変更してメール送信時にもSPAM SQRを中継するようにすることで、送信メールを一定期間アーカイブしたり、誤送信防止のために一時保留したりできる。この場合、情報漏えい対策として、本文や添付ファイルなどが指定した条件に合致したメールについて送信を禁止する機能も提供する。

 サービスの価格(税別)は、500アカウント以上の場合、1アカウント当たり月額100円。

■変更履歴
製品の最小構成と価格情報に誤りがありました。「1アカウント当たり月額100円で、最小構成は500アカウント」としていましたが、誤りです。正しくは、500アカウント以上で契約した場合、1アカウント当たりの価格が最も安くなり、その時の価格が100円です。以上、お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2014/04/03 21:20]