写真1●ManageEngine OpManagerリリース11.2のトポロジーマップ画面
写真1●ManageEngine OpManagerリリース11.2のトポロジーマップ画面
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写真2●ManageEngine OpManagerリリース11.2のヒートマップ画面
写真2●ManageEngine OpManagerリリース11.2のヒートマップ画面
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 ゾーホージャパンは2014年4月2日、システム/ネットワーク監視ソフト「ManageEngine OpManager」の新バージョン「リリース11.2」(写真1)を発表し、同日出荷した。新版では、トポロジーマップを強化。米Cisco Systemsのネットワーク機器だけでなく、各社のネットワーク機器やサーバーなどを含めて描画できるようにした。開発は米ZOHO。

 OpManagerは、Webベースのシステム/ネットワーク監視ソフトである(関連記事:ゾーホー、システム監視ソフト新版でネット機器のコンフィグ抽出をジョブフロー化)。SNMP/WMI監視を基本に、Telnet/SSHログインによるコマンド実行結果の監視、ポートスキャン(NMAP)、Syslog監視、サービス監視(応答時間の監視)など、各種の手段で情報を収集する。監視データを集計/グラフ化するほか、しきい値を超えた際にはアラートを出せる。システム管理作業をジョブフローとして定義/実行するジョブスケジューラー機能も備える。

 新版では、ネットワーク機器やサーバー機などがレイヤー2およびレイヤー3において論理的にどのようにつながっているのかを表現するトポロジーマップの機能を強化した。これまでは、米Cisco SystemsのCDP(Cisco Discovery Protocol)を備えるネットワーク機器に限ってトポロジーマップ上にマッピングできていた。今回これを改め、SNMPエージェントが動作するほとんどの機器(サーバー機やネットワーク機器など)についてトポロジーマップ上にマッピングできるようにした(CISCO CDP-MIBだけでなく、RFC1213-MIBやBRIDGE-MIBのデータをマッピングする)。

 新版では、Web画面を刷新し、既存のWeb画面に加えて開発中(ベータ版)のWeb画面を搭載した。新画面では、監視対象デバイスの増大に合わせて読み込み速度を向上させたほか、表現力を向上させた。例えば、障害発生時に障害内容をポップアップ表示して注意を促す。一つの画面上に全機器の死活情報を表示するヒートマップ画面(写真2)も用意した。仮想化環境のホストとゲストの関係を表現する仮想化マップも追加した。

 価格(税別)は、最小構成となる監視対象50デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが40万8000円、年間ライセンスが年額17万円。最大構成となる監視対象1000デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが255万円、年間ライセンスが年額102万円。監視対象が1000デバイスを超える場合は要問い合わせ。