オリエントコンピュータは2014年3月31日、ハードディスク(HDD)とSSDのデータを復元できないように上書き消去する専用装置「SuperEraserMachine EM-SE60」(写真)を発表、同日出荷した。最大60台のHDD/SSDを一斉に消去できるため、大企業やデータセンターなど大量のHDD/SSDを抱える組織に向く。
EM-SE60は、一度に10台までのHDD/SSDを上書き消去できる装置「EM-SE10」6台を、専用の拡張ボックス「コミュニケーションボックス」で接続した装置。EM-SE10は、ドライブ接続用のSAS/SATAコネクターを10個備えている。コネクターはホットプラグ対応であり、消去が終わったHDD/SSDを1台単位で交換できる。
EM-SE10単体では、本体に備わっているパネルを操作することで、HDD/SSDを消去する。一方、EM-SE60なら、コミュニケーションボックスとパソコンを接続すれば、パソコン上で動作する専用ソフトで操作できる。
なおEM-SE10は、同社の上書き消去ソフト「Perfect Easy Eraser」(PEE)を、Windows Embeded搭載の専用装置にインストールした製品である。PEEでは、単純上書き消去、DoD方式、NSA方式、SSD向け(SecureErase、SecureCombo、SSDSpecial)など、各種の消去方式を選択できる。
価格(税別)は、EM-SE10が1台当たり108万円。最大6台までのEM-SE10とパソコンを接続するためのコミュニケーションボックスが18万円。