NECは2014年4月1日、同社の全社横断組織であるビジネスイノベーション統括ユニットを一部改組し、ビッグデータ戦略室およびサイバーセキュリティ戦略室をそれぞれ事業部レベルの戦略本部に引き上げた。

 今回の改組により、人員もそれぞれ倍増した。全社のビッグデータ戦略立案を担うビッグデータ戦略本部は20人から40人に、サイバーセキュリティ戦略本部は9人から20人体制となった。ビッグデータ戦略本部の40人には、データサイエンティストも含まれる。

 さらにビジネスイノベーション統括ユニットに、ビジネスイノベーション企画本部、政策渉外部、コーポレートマーケティング本部の三つの事業部レベルの部署を新設。ビジネスイノベーション企画本部は同統括ユニットのスタッフ機能を、政策渉外部は政府や業界団体への政策提言を、コーポレートマーケティング本部はブランディングや市場調査などを担う。

 今回の改組によって、ビジネスイノベーション統括ユニットは、事業イノベーション戦略本部、技術イノベーション戦略本部、C&Cクラウド基盤戦略本部、SDN戦略本部を合わせ、9本部体制となる。

 同社は中期経営方針として、社会ソリューション事業への注力を掲げており、ICTによる社会インフラの高度化事業に資源を集中している。ビジネスイノベーション統括ユニットの改組によって、社会インフラに関わる政府や業界団体への政策提言から、注力事業の戦略立案まで一貫して担える体制を整える。