NTT西日本は2014年3月31日、中小企業向けのICT機器サポートサービス「オフィス安心パック」を発表した。4月1日から提供を開始する。特徴は、1拠点当たり500円(税抜き)と安価な料金で提供すること。ユーザーは回数無制限の電話サポートと、月1回の訪問サポートを利用できる。「フレッツ 光ネクスト」の契約が利用条件となる。

 サポート対象はWindowsパソコン、ネットワーク機器、ビジネスホン、複合機など。Windowsパソコン、ネットワーク機器はメーカーを問わない。NTT西日本以外が販売した製品もサポートする。ビジネスホンはNTT西日本が販売する「NXシリーズ」に限る。複合機は一部を除いてNTT西日本が販売した製品が対象となる。

 電話サポートでは、機器の故障切り分けや取り扱い説明、設定サポートなどを実施する。オフィスソフトや年賀状ソフトなど、中小企業で一般的に使われるアプリケーションソフトの操作もサポートする。訪問サポートでは、現場での故障切り分けに対応する。

 電話サポートはNTT西日本のコールセンター、訪問サポートはグループ会社のNTTフィールドテクノが担当する。

 加えて、オプションのサポートサービスとして、セキュリティ対策や資産管理、定額でのビジネスホンの修理・交換、Windows XPからの移行支援といったメニューも提供する。オプションサービスは各メニューごとに設定された追加料金がかかる。

 従来、NTT西日本は似たサービスとして「オフィスネットおまかせサポートサービス」を提供していた。このサービスはパソコン3台までの場合で月額3900円で、「中小企業が簡単に使い始められるサービスではなかった」(NTT西日本広報)。新サービスはサービス内容を絞り込むことで、月額料金を500円にまで引き下げた。

 NTT西日本はオフィス安心パックを足がかりに、高付加価値のサポートサービスやクラウドサービスの拡販につなげたい考え。