写真●「BumpRecorder Web」の画面例
写真●「BumpRecorder Web」の画面例
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 Androidアプリ「BumpRecorder」による道路段差の計測と共有を支援する企業「バンプレコーダー」が、2014年3月31日、サービス提供を開始した。具体的には、同社が収集した道路の凹凸データを閲覧できる「BumpRecorder Web」を公開(写真)。同サービスの解析前データは無料で閲覧できるが、契約企業については「期間による絞り込み」や「国際標準であるIRI(International Roughness Index)、平たん性の表示」などの解析サービスが利用できる。契約料金は、月額20万円から。サービス開始キャンペーンとして、当初3カ月は無料で利用できる。

 BumpRecorderは日本Android会 埼玉支部のメンバーが中心となっているバンプレコーダー製作委員会が開発したアプリ。その事業主体であるバンプレコーダーは、2013年10月23日に設立された(関連記事)。

 もともとBumpRecorderは、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震をきっかけに開発された道路段差の計測・共有アプリである。スマートフォンを車に載せて道路を走行するだけで、道路の段差を測定し、その表面の凹凸をインターネット上で共有できる。2011年の東日本大震災では、開発メンバーがBumpRecorderを使って東北地方を走行し、地震後2カ月で4600kmの路面状況を計測した。

 2011年10月には、復興支援をテーマとした日経BP社 ITpro主催の復興支援スマートフォンアプリコンテスト「A3 Together」(エーキューブ・トゥゲザー)で大賞を受賞した(関連記事)。