アプレッソは2014年3月31日、グループウエアに記入したスケジュール情報を複数のグループウエア間で自動的に同期させるソフトの新版「PIMSYNC 2.1」を発表、同日出荷した。新版では、並列処理によって同期処理を高速化した。価格(税別)は、30ユーザーで30万円から。

 PIMSYNCは、グループウエア間でスケジュール情報を同期させるサーバーソフトである。Windows Server 2003/2008/2012上で動作する。PIMSYNCによって、個々のグループウエアに対してスケジュールを重複して入力する手間が要らなくなるほか、入力したスケジュールの矛盾(オーバーブッキングなど)を無くせる。同期条件の設定により、一方向の同期や双方向の同期が可能。

 新版では、並列実行機能を追加し、同期処理の同時実行数を指定できるようにした。これにより、PCサーバー機のCPU性能(コア数など)にもよるが、多数の同期処理を短時間で終わらせられるようになった。新版ではまた、内部データベースをHSQLDB(HyperSQL Database Engine)からPostgreSQLに変更し、安定性を向上させた。

 新版では、社員が多い大規模企業向けに運用管理機能も強化した。まず、ユーザー情報をCSV(カンマ区切り形式)テキストデータでインポート/エクスポートできるようにした。さらに、運用中に同期タスクログが肥大化しないように、ログファイルをローテーションして上書きする機能を追加した。

 接続可能なグループウエアは、以下の通り。Exchange Server 2007/2010。Office 365 Exchange Online。Lotus Notes/Domino 8/8.5。Google Calendar。Salesforce Sales Cloud(Enterprise Edition以上)。eセールスマネージャー Ver.7/Remix Cloud(ソフトブレーン製)。別途、連携オプションによって、サイボウズ ガルーン3(サイボウズ製)と戦略箱 ADVANCED(インフォファーム製)にも接続できる。