米Googleは現地時間2014年3月29日、トルコで同社の無料DNSへのアクセスが遮断されていると発表した。Googleは、トルコのインターネットサービスプロバイダー(ISP)がGoogleのDNSサービスを偽装するサーバーを設置して、アクセスを妨害していることを確認したという。

 トルコ国内では、Recep Tayyip Erdoganトルコ首相の汚職を巡るツイートが「Twitter」に多数投稿されたことなどをきっかけに、3月20日にTwitterへのアクセス遮断が実行された。しかし、Twitterが紹介したショートメッセージングサービス(SMS)経由でコメント投稿する方法や、GoogleのDNSに無償でアクセスできるIPアドレス、あるいは無料VPNサービス「Hotspot Shield」などを利用することで、多数の同国インターネットユーザーが政府に遮断措置を回避した(関連記事:トルコ政府のTwitter遮断は成果無し、いっそう高まる批判---海外メディアの報道)。

 今回のGoogle DNSサーバーへのアクセス妨害は、Twitterや「YouTube」を遮断するためと見られている。トルコ政府を批判するコンテンツはYouTubeにも投稿され、Googleは政府の汚職を指摘するビデオをYouTubeから削除するようトルコ政府に求められたが、これを拒否したと伝えられている。トルコ通信当局はその1週間後、YouTube遮断を指示したという(米CNET News.comの報道)。

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