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 米Facebookは現地時間2014年3月27日、新たな研究チーム「Connectivity Lab」の設置を発表した。世界のインターネット普及促進を目指す共同体「internet.org」の活動の一環として、航空宇宙技術と通信技術に取り組む。

 internet.orgは、FacebookがスウェーデンEricsson、フィンランドNokia、ノルウェーOpera、米Qualcomm、韓国Samsung Electronics、台湾MediaTekとともに2013年8月に結成した(関連記事:Facebook、NokiaやSamsungらと世界のネット普及促進を図る「internet.org」発足)。世界において現在インターネット接続環境にない約50億人がインターネットを利用できるようになることを目指す。

 Connectivity Labは、すでに無人機や衛星などを利用した通信網の研究に取りかかっている。不可視光線を使って空中をデータ伝送する自由空間光通信(FSO)の利用も構想に含まれる。同チームには、高高度長時間滞空(HALE)飛行機の英Ascenta、 米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所やエイムズ研究センター、米国立光学天文台(NOAO)などの出身者らが参加している。

 なおFacebookは今月、無人飛行機製造の米Titan Aerospaceを買収する方向で交渉していると報じられた(関連記事:Facebook、無人飛行機メーカーのTitan Aerospaceと買収交渉中---米メディアの報道)。Titan Aerospaceの無人飛行機は太陽光で駆動し、無着陸で5年間飛行可能という。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]