写真1●ヤフーの宮坂学社長
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写真2●スマートフォンやタブレットを持たない層を狙う
写真2●スマートフォンやタブレットを持たない層を狙う
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 「ヤフーと同じく、迷ったときはワイルドな方を選ぶような会社にしたい」(ヤフーの宮坂学社長)。

 ヤフーの宮坂社長は2014年3月27日の会見で、2014年6月にサービスを始めるモバイルインターネット事業「Y!mobile」の概要や運営会社「ワイモバイル」の企業理念を説明した(写真1、関連記事:[速報]ヤフーがイー・アクセスを買収)。「イー・アクセスやウィルコムが持つ挑戦者のDNAと、ヤフーが持つならず者のDNAを併せ持つことを目指す」(宮坂氏)。

 新会社では、当面はAndroid端末を中心に販売する。現在のイー・アクセスとウィルコムの契約数は約1000万件だとして、当面の目標として「現在の2倍、約2000万件まで伸ばす」(宮坂社長)ことを挙げた。

 契約件数を増やすためにワイモバイルが狙うのは、国内でまだスマートフォンやタブレットを使用していない層だ。

 宮坂氏は会見で、日本ではスマートフォン未使用率が6割以上、タブレットは9割近くに上ることを紹介(写真2)。こうした層にアクセスするために、「料金体系、サービス体系を極力シンプルにする方向で見直す」(宮坂氏)とした。料金プランやサービスの具体的な内容については、新サービス開始の直前に説明するという。

 ヤフーは今回の買収で、Yahoo! JAPANサービスとのシナジーも狙う。具体例として、端末にYahoo! JAPANのアプリを実装する、買収で獲得した全国3000カ所のオフライン販売チャネルを活用してヤフーの月額制サービス「Yahoo!プレミアム」を紹介する、などを挙げた。