写真●IaaS運用自動化ソリューションの概要(出典:NEC)
写真●IaaS運用自動化ソリューションの概要(出典:NEC)
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 NECは2014年3月27日、仮想サーバーと仮想スイッチの両方を同一のツールから一元的に配備して設定できるようにしたクラウド運用製品群「IaaS運用自動化ソリューション」(写真)を発表、同日提供を開始した。Windows Serverの運用ソフトであるSystem Centerの画面から、Hyper-V仮想サーバーに加えてOpenFlow仮想スイッチの配備や設定ができるようになる。

 IaaS運用自動化ソリューションは、仮想サーバーと仮想スイッチの配備と設定を自動化できるようにしたシステム製品である。米MicrosoftのHyper-V環境とNECのOpenFlow製品群を組み合わせ、これらを連携させるための連携モジュールを新規開発して同こんした。連携モジュールを組み込んだクラウド運用管理ソフトの画面から、仮想サーバーとOpenFlow仮想スイッチを配備/設定できる。

 製品の構成要素(最小構成)は、以下の通り。Hyper-V仮想サーバー環境「Windows Server 2012 R2 Standard」、クラウド運用ソフト「System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager」、連携モジュール「VSEMプロバイダー」、Hyper-V仮想スイッチをOpenFlow対応にする拡張ソフト「UNIVERGE PF1000」。OpenFlowコントローラー機器「UNIVERGE PF6800」、OpenFlow物理スイッチ機器「UNIVERGE PF5220」。最小構成時の価格(税別)は、520万円から。

 新規に開発した連携モジュールのVSEMプロバイダーは、System Centerに組み込んで使う。これにより、System Centerから、大きく二つの機能が利用できるようになる。一つは、仮想サーバーと同様に、OpenFlow仮想スイッチ(Hyper-V仮想スイッチとUNIVERGE PF1000)をHyper-V環境に配備する機能である。もう一つは、OpenFlowコントローラーのUNIVERGE PF6800を介してOpenFlow仮想スイッチを設定を変更/制御する機能である。

 従来(VSEMプロバイダーを使わない場合)は、仮想サーバーの配備/設定はSystem Centerで、OpenFlow仮想スイッチの設定はOpenFlowコントローラーで、それぞれ独立して実施するしかなかった。