米Microsoftと米Dellは現地時間2014年3月26日、米GoogleのOSや、Microsoftのゲーム機「Xbox」に関して、互いの特許をライセンス供与する契約を結んだと発表した。

 Microsoftはこの契約で、GoogleのモバイルOS「Android」とパソコンOS「Chrome OS」を搭載するDell製品について特許使用料を受け取る。また両社は、Xboxに使われている技術に関する特許についても合意した。両社は詳細について明らかにしていないが、米The Vergeは、DellがXbox関連の特許をMicrosoftにライセンス供与すると伝えている。これにより、Xboxの販売実績に応じ、DellがMicrosoftに支払う特許使用料が減額されるという。

 Microsoftはここ数年にわたり、韓国Samsung Electronics、韓国LG Electronics、台湾HTCといったモバイル端末メーカーや、台湾のHon Hai Precision Industry、Pegatron、Compal ElectronicsなどのEMS/ODM企業と同様の契約を結んでいる。また今年2月には米国の車載電子機器メーカーVoxx ElectronicsもMicrosoftと契約した。

 Microsoftは、GoogleのOSにMicrosoftの特許が無断で使用されていると主張。訴訟よりも合理的だとし、AndroidやChrome OSを採用するメーカーに特許ライセンス契約を結ぶよう促している。同社がこれに関するライセンスプログラムを始めたのは2003年。これまで結んだ契約数は約1100件以上になったと同社は報告している。当初はLinux関連製品を製造するメーカーを中心に契約を結んでいたが、ここ数年はスマートフォンやタブレット端末のメーカーが増えている。

[発表資料1]
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