写真1●Hajimarino Cafeのオープンセレモニーで挨拶する中陽次・日本橋三越本店長
写真1●Hajimarino Cafeのオープンセレモニーで挨拶する中陽次・日本橋三越本店長
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写真2●Hajimarino Cafeの店内の様子。写真はカメラのコーナーで、ライカ製のカメラなどを取りそろえる。一眼レフを触って学べるセミナーなどの開催も予定する
写真2●Hajimarino Cafeの店内の様子。写真はカメラのコーナーで、ライカ製のカメラなどを取りそろえる。一眼レフを触って学べるセミナーなどの開催も予定する
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 三越伊勢丹ホールディングスは2014年3月26日、日本橋三越本店内に複合型の新コンセプトショップ「Hajimarino Cafe」(はじまりのカフェ)をオープンした。「デパートの新しい形を求めて企画した」(中陽次・日本橋三越本店長、写真1)戦略店舗で、従来型の販売スタイルではなく、使い方や楽しみ方を含めた「体験」の提供に重きを置く。商材は食文化や旅行、アウトドアなどの趣味全般が対象(写真2)となるが、ICT関連についてはNTT東日本がサポート業務を受注した。

 はじまりのカフェでは「PLAY」(遊ぶ)、「SHIFT」(変える)、「LEARN」(学ぶ)をキーワードに様々なワークショップやセミナーなどを企画・展開し、顧客に新たなライフスタイルを提案していく。

 ICT関連では、スマートフォンやタブレット端末の活用が重要なテーマ。年輩の顧客による利用が多く見込まれることから、タブレット端末を購入した顧客には独自のホームアプリを提供して安心かつ簡単に使えるようにした。さらにタブレット端末を使いこなすための支援サービスも有料で提供する。訪問レッスンや電話・遠隔サポート、月1回の御用聞きコールなどを取りそろえた。

 上記の支援サービスは、NTT東日本の光回線サービス「フレッツ光」を導入していなくても利用できる。NTT東日本は従来のような「光回線一辺倒」の方針を改め、「BtoBtoB」や「BtoBtoC」の形で、提携企業のICT化を黒子として支援するビジネスの拡大に力を入れている。今回の三越との協業では既存の電話・遠隔サポートをカスタマイズし、技術的なトラブルや相談への対応だけでなく、便利で楽しい使い方を提案できるようにしたという。

 NTT東日本は今後、同様な提携を積極的に推進していく。今春には「起業から事業継承まで」をスローガンとして、中小企業やSOHOのICT化を支援するパッケージの投入も計画する。