写真1●ウェブクルーが開発した飲食店向けスマホアプリ
写真1●ウェブクルーが開発した飲食店向けスマホアプリ
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写真2●スマホアプリの利用イメージ
写真2●スマホアプリの利用イメージ
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 ウェブクルーは2014年3月26日、来店客が自分の端末を使って注文や会計などができる、飲食店向けスマホアプリの提供を開始したと発表した。まずは関連会社の小肥羊ジャパンが展開する「小肥羊 品川店」に導入した。省電力無線通信技術「Bluetooth Low Energy(BLE)」の無線モジュール(ビーコン)を活用する点が特徴。年内には小肥羊ジャパンの全店舗で導入する予定で、外販も手掛けていく考えだ。

 「注目を集めている一方で、実際にBLEのビーコンを使ったサービスはまだほとんどない」と、ウェブクルーの市原俊亮取締役は語る。同社は2014年2月末に実用実験を終え、「人件費の削減と客単価の向上という両面で効果が出た」(市原取締役)ため、サービス提供に踏み切ったという。iOS7、Android4.4以上での利用を推奨する。

 スマホアプリの利用イメージは次のとおりだ。アプリをインストールした端末を持った利用者が来店すると、店内に設置したビーコンで識別。来店客が各テーブルに置かれたQRコードを読み取り、着席したテーブル情報を店舗側が認識する。あとは来店客がスマホアプリを操作して、メニューの注文や店員の呼び出し、会計などができる。クーポンなどを受け取ることも可能だ(写真1)

 店舗側のメリットとしては、注文などの受け付けを効率化でき、人件費の削減につながる。同じことをするには、各テーブルに設置する専用端末を店舗側が用意する必要がある。一方、来店客にとっては各自の端末で注文ができるため、利便性が高まるなどの効果があるという。(写真2)