米Googleは現地時間2014年3月25日、クラウドサービスプラットフォーム「Google Cloud Platform」の価格改定や強化などについて発表した。料金体系を簡素化し、利用料を30~85%引き下げる。

 コンピューティングリソースをIaaSモデルで提供する「Google Compute Engine」は、すべてのサイズ、リージョン、クラスにわたって32%値下げする。

 Webアプリケーション開発/実行環境の「Google App Engine」はインスタンス時間あたりの料金を37.5%引き下げる。SNI SSLやPageSpeedといった多数の機能を追加料無しで利用できるようにする。

 オンラインストレージの「Cloud Storage」は1Gバイトあたり2.6セントとなり、「ほとんどのユーザーにとって約68%の値下げになる」としている。

 大規模データの高速分析を可能にする「Google BigQuery」は、オンデマンド料金を85%安くする。

 さらに、長期割引プログラム「Sustained-Use Discounts」を新たに設ける。1カ月の25%以上の期間、VMを使用すると自動的に同プログラムが適用され、1カ月にわたってVMを使用した場合、新価格より30%の割引になるという。

 機能面では、クラウド上でのビルド、テスト、リリースの効率化、バグの追跡と迅速なコード修正などを実現するための各種の開発ツールも追加する。

 そのほか、Compute Engineに「Red Hat Enterprise Linux」「SUSE Linux Enterprise Server」が加わり、「Windows Server 2008 R2」も限定プレビューでサポートする。

 VM利用の柔軟性を高める「Managed VM」、大規模データ解析を向上する「BigQuery Streaming」なども利用可能にする。

[発表資料へ]