写真1●「スマートグラスハッカソン」で最優秀賞を受賞した日本Androidの会浜松支部のTAKA@はままつさん
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写真2●スマートグラス「MOVERIO」を装着して土下座するところ(日本Androidの会浜松支部提供)
写真2●スマートグラス「MOVERIO」を装着して土下座するところ(日本Androidの会浜松支部提供)
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写真3●ヘッドマウントディスプレイに土下座の採点結果が表示される(日本Androidの会浜松支部提供)
写真3●ヘッドマウントディスプレイに土下座の採点結果が表示される(日本Androidの会浜松支部提供)
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 セイコーエプソンは2014年3月21日に開催されたAndroidアプリ開発者向けイベント「Android Bazaar and Conference 2014 Spring」(ABC2014 Spring、関連記事)の中で、4月に発売するめがね型Android端末「MOVERIO(モベリオ) BT-200」(関連記事)で動作するアプリのコンテスト「スマートグラスハッカソン」を実施した。エプソンがMOVERIO普及のために推進している開発者コミュニティー支援策の一環である(関連記事:エプソンがめがね型端末向け「MOVERIO Apps Market」開設、Android開発者を支援へ)。

 コンテストは日本Androidの会が共催。「スマートグラスならではの活用方法を引き出す」というテーマで、会のメンバーがアプリ開発に取り組んだ。

 約20作品の応募の中から、日本Androidの会浜松支部の「土下座道」が最優秀賞に選ばれた。スマートグラスをかけた状態で土下座をすると、その姿勢のきれいさを点数化するゲームアプリである。TAKA@はままつさん(写真1)、まーくんさん、加畑(かばた)さん(いずれもハンドルネーム)の3人が合作した。

 TAKAさんは「MOVERIOは頭部にセンサーがある点が一般的なAndroid端末と大きく違う。これを生かせるアプリは何だろうと考えてみんなでアイデアを出したが、なぜか土下座アプリ案が一番盛り上がった」と言う。

 アプリのアルゴリズム自体はシンプルで、土下座する人の頭部の加速度センサーから取得した値の推移を“正しい土下座”の値の推移と照合して、近似していれば高得点になる(写真2、3)。“正しい土下座”の値は3人が実際に土下座してその平均値を取った。MOVERIOのセンサー値処理は、エプソンが開発者サイトで公開しているSDK(ソフトウエア開発キット)を利用して容易に実装できたという。

 TAKAさんは「今回はアイデアありきだったので、技術的な苦労はあまりなかった。今後は、加速度センサー以外のMOVERIOのセンサーも駆使して、面白いアプリを作ってみたい」と話した。

日本Androidの会のWebサイト
セイコーエプソンの「MOVERIO Developer Site」