ソニーは2014年3月25日、自宅のブルーレイディスク（BD）レコーダーで受信した放送中のテレビ番組や録画番組をインターネット経由で外出先のモバイル端末で視聴できる外出先視聴機能を実現すると発表した。
2013年秋以降発売のBDレコーダー（5機種）における外出先視聴機能（「外からどこでも視聴」機能）の追加と、ソニー独自開発のAndroid/iOS端末向けアプリケーション「TV SideView」（テレビサイドビュー）のアップデートを合わせて行うことで、対応BDレコーダーとモバイル端末との連携を可能にする。
従来、TV SideViewはソニー製液晶テレビのリモコン操作・テレビ番組表検索機能を中心としたアプリだった。アップデート版（「外からどこでも視聴」対応）は、Android向けには同日にGooglePlayストアで提供を開始した。iOS版についてはApp Storeにて4月下旬に提供開始を予定する。
宅内外を問わず、番組の録画予約や放送中や録画した番組の視聴ができ、宅内での録画番組のワイヤレス転送まで操作する機能を１つのアプリに4月下旬までに集約させる。外出先からの録画予約機能（「外から録画予約」機能）や録画番組のワイヤレス転送機能（「ワイヤレスおでかけ転送」機能）は、4月下旬公開のver2.4からの実現を予定する（図1）。
放送中のテレビ番組については、TV SideViewアプリの番組表から見たい番組を選ぶだけで、インターネット経由で自宅のBDレコーダーで受信するテレビ番組の放送に切り替えて視聴できる。ハイビジョンを含む3つの画質モード（720P/360P/180P）を選択でき、通信状態に合わせて画質を調整できる（図2）。
録画番組については、アプリ内のメニュー画面から「録画番組リスト」を選択すれば、BDレコーダーに録画されたテレビ番組情報の一覧が表示される。見たい番組を選べば、インターネット経由で再生できる。本体に接続された外付けハードディスク装置に保存したテレビ番組の視聴にも対応する。
リモート視聴対応については、総務省の「放送サービスの高度化に関する検討会」での検討結果を受けて、次世代放送推進フォーラム（NexTV-F）がデジタル放送受信機のリモート視聴機能の実現に向けて協議を進めてきた。2014年3月7日に、NexTV-Fより「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件 (NEXTVF TR-0001)」が公開されている。
2014年3月18日には電波産業会（ARIB）の定める地上デジタルテレビジョン放送運用規定（TR-B14）およびBS/広帯域CSデジタル放送運用規定(TR-B15)が改定された。これにより、自宅の放送受信機で放送中の番組や録画した番組をインターネット経由でモバイル端末を使って視聴できるようになった。
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