写真●2014年3月25日に開催された開発者会議
写真●2014年3月25日に開催された開発者会議
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 2014年3月25日、車載電子制御システムのソフトウエアやネットワークの標準化団体であるJASPARは、「クルマ×スマホアプリ開発者会議」を開催した(写真)。

 会議の狙いは、スマートフォンアプリを車載機器で利用するための規格である「MirrorLink」の理解を促すこと。運転中にモバイル機器を操作することは危険であり道路交通法に違反するが、一方でネット上のコンテンツの充実とともに、車内でもそうした情報を利用したいというニーズは高まっている。そこで、MirrorLinkでは、スマートフォンから車載装置にデータ転送したときの表示ガイドラインや、両機器間のインタフェース仕様を定めている。

 会議では、同規格を推進する国際団体「Car Connectivity Consortium(CCC)」および国内で同規格を推進するJASPARの担当者がMirrorLinkを解説するとともに、標準化スケジュールの見通しなどを明らかにした。

 また、同規格準拠の製品を開発するサムスン電子担当者は、同社の取り組みを紹介。パナソニックやクラリオンの担当者は、運転中に求められる安全性に関する要件を解説した。さらに、アルパインの担当者はアプリ認証管理システム、CCCはアプリ開発環境についても説明した。

 MirrorLinkの日本市場向け開発ガイドラインについては、2014年1月から公開が始まったばかり。同規格への関心は高く、定員を超える申し込みがあり、開催当日も立ち見が出るほどの盛況だった。