写真1●トレンドマイクロの事業戦略説明会で話すエバ・チェン代表取締役社長兼CEO
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写真2●「Trend Micro Safe Mobile Workforce」の概念図
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写真3●トレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長
写真3●トレンドマイクロの大三川彰彦取締役副社長
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 トレンドマイクロは2014年3月25日、2014年の事業戦略に関する説明会を開催した。サイバー攻撃者のこれまで以上に巧妙な手口に対応するための「トレンドマイクロ スマートプロテクションプラットフォーム」という概念を新たに発表し、これを構成する具体的な製品やサービスを2014年中に投入する方針を説明した。

 エバ・チェン代表取締役社長兼CEO(写真1)は「サイバー攻撃者は日々新たな攻撃手法を研究し、標的に対してさまざまな形で攻撃を仕掛けるようになった。従来の静的なパターンファイルやアプリケーションコントロールによる対策だけでは不十分で、状況に応じたより動的な対応が必要になる」と述べた。

 そのうえで、「保護・検知・分析・対処」のサイクルを常に回すことの重要性を強調し、これを支援するための「スマートプロテクションプラットフォーム」という概念を提唱した。

スマホアプリをサーバー側で動作

 このプラットフォームの構成要素として複数の新製品を発表した。第2四半期(4~6月)には「Trend Micro Safe Mobile Workforce」(写真2)というソリューションを投入する。2月にスペイン・バルセロナで開催された展示会「Mobile World Congress 2014」でも参考出展したものだ(関連記事:トレンドマイクロがAndroid仮想デバイスの画面転送ソリューションを披露)。

 Safe Mobile Workforceは、スマートフォン/タブレット端末(iOS/Android)上で動作する“仮想デスクトップ”のようなものだ。スマートフォン/タブレットのローカル環境でアプリを動作させると、マルウエア感染や個人情報漏洩、紛失・盗難などのリスクが避けられない。Safe Mobile Workforceでは端末には“仮想デスクトップ”用のビューワーアプリだけを入れておき、アプリの実体はすべてクラウド環境に置くサーバーで動作させる。