写真●Splashtop Enterpriseのシステム構成(出典:SCSK)
写真●Splashtop Enterpriseのシステム構成(出典:SCSK)
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 SCSKは2014年3月25日、狭帯域なモバイル回線でも快適に使えることをうたうリモートデスクトップソフト「Splashtop Enterprise」(写真)を同日付けで販売開始したと発表した。開発会社は米Splashtop(日本法人はスプラッシュトップ)。SCSKは、国内販売代理店としてはダイキン工業とジェイズ・コミュニケーションに次ぐ3社目となる。SCSKの販売目標は、ライセンスと関連サービスを含めて今後1年間で1億円。

 Splashtop Enterpriseは、画面情報端末プロトコルを用いたリモートデスクトップソフト(関連記事:狭帯域なモバイル回線でも使えるリモートデスクトップ、ダイキンに次いでジェイズが販売)。パソコン(Windows、Mac)のデスクトップGUI画面を、モバイル端末(Windows/MacノートPC、iPhone/iPad、Android)からリモート操作できるようにする。リモート操作の対象となるパソコン側とリモート操作端末側の両方に、専用のソフトウエアをインストールして使う。

 最大の特徴は、Microsoft RDPやCitrix ICAとは異なる独自プロトコルの採用によって、3G携帯電話網のような狭い帯域でもフレームレート(1秒当たりのフレーム数、fps)が落ちにくいようにしていること。日本法人のスプラッシュトップが公開しているRDP/ICAとの性能比較では、3G網においてSplashtop Enterpriseが25fps、ICAが12fps、RDPが5fpsである。

 サポート対象の稼働環境は、以下の通り。操作対象のパソコンに導入するソフト「Splashtop Streamer」の稼働OSは、Windows XP以降またはMacOS X 10.6以上。操作する端末側に導入するソフト「Splashtop App」の稼働OSは、iOS 5.0以上またはAndroid 3.1以上。社外から社内にアクセスするためのゲートウエイサーバーソフト「Splashtop Center」の稼働OSは、Windows Server 2012。

 SCSKによる販売価格(税別)は、以下の通り。Splashtop Enterpriseのソフトウエアライセンスは、25ユーザー当たり年額45万円で、追加5ユーザー当たり年額9万円。必要に応じて、Splashtop Enterpriseをプリインストールしたアプライアンスサーバー機も購入可能で、価格は、初年度の25ユーザーライセンス(45万円分)を含んで125万円。