写真●握手するブイキューブの間下直晃代表取締役社長(左)とパイオニアソリューションズの原清・代表取締役社長
写真●握手するブイキューブの間下直晃代表取締役社長(左)とパイオニアソリューションズの原清・代表取締役社長
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 テレビ会議システムのブイキューブ(V-CUBE)は2014年3月24日、パイオニア完全子会社であるパイオニアソリューションズ(川崎市)の発行済株式の51%を5億円で取得し、子会社化すると発表した。パイオニアソリューションズは学校分野や自動車メーカー向けのテレビ会議ソリューションに強い。ブイキューブは買収によってこれらの分野での事業強化を図る。

 新体制発足は5月1日を予定し、パイオニアソリューションズは「パイオニアVC」へ社名変更する。同社はブイキューブが51%、パイオニアが49%を出資する合弁企業となり、ブイキューブの連結子会社になる。

 ブイキューブの間下直晃代表取締役社長(写真左)は「当社は、クラウド型のテレビ会議システムで強みを持つ。さらなる成長を遂げるために、特定の業種・用途に特化したテレビ会議システムを強化する戦略を掲げている。パイオニアソリューションズは据置型で、かつ学校向けや自動車メーカー向けのとがった製品を持っている。両社の組み合わせで“特化型”の品ぞろえを充実させられる」と説明した。

 パイオニアソリューションズの原清・代表取締役社長(新体制でも留任の予定、写真右)は、「当社は文教市場に強く、学校用の電子黒板や遠隔授業システムが伸びている。特に、東南アジアの学校向け大型プロジェクトが進行中だ。ブイキューブの東南アジアにおけるサポート体制やネットワーク・データセンター基盤を組み合わせることで、単なるハードウエア販売ではなく、サービスを売れる体制を整えたい」と述べた。