写真●Biz/Browser AIの概要図(出典:オープンストリーム)
写真●Biz/Browser AIの概要図(出典:オープンストリーム)
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 オープンストリーム(旧アクシスソフト)は2014年3月20日、マルチデバイスで動作するリッチクライアントソフト「Biz/Browser」(写真)のiPad版を同日付けで出荷開始したと発表した。スマートデバイス向けとしては、2012年7月に出荷したAndroid版に次ぐ新プラットフォームとなる。これにより、同一のソースでiPadとAndroidの両環境で動作するアプリケーションを開発できるようになった。

 Biz/Browserの特徴は、WebシステムでありながらVisual BasicやExcelのようなリッチな画面を実現できること。画面と業務ロジックを記述した独自のスクリプトファイル「CRS」をHTTPでやり取りする仕組み。モバイル向けには、画面解像度に合わせてオブジェクトのサイズを変えるスケーリング機能や、オフラインでもアプリケーションを実行できるようにするHTTP非同期通信機能なども提供する。

 クライアント画面を定義した成果物(CRSファイル)は、マルチプラットフォーム(Windows/Windows Mobile/Android/iPad)で動作する。今回出荷する「Biz/Browser AI」(iPad版)は、CRSを実行するランタイム(実行環境)のiPad版に相当する。2013年11月に、iPad版を3月に出荷することをアナウンスしていた(関連記事:オープンストリーム、リッチクライアントBiz/BrowserのiPad版を2014年3月に出荷)。

 価格(税別)は、1ユーザー当たり8000円で、5ユーザー単位で購入できる。一方、CRSスクリプトの開発ソフト「Biz/Designer Mobile」(Windows上で動作)は無償。Biz/Designer Mobileは以前は有償だったが、iPad版のランタイムの出荷に合わせ、モバイル端末向けのBiz/Browserアプリケーションを増やす狙いで無償化した(関連記事:リッチクライアント「Biz/Browser」にテンプレート集、開発環境は無償化)。