Barack Obama米大統領が現地時間2014年3月21日に、米政府の監視活動に関して米Googleや米Facebookなど米大手技術企業の最高幹部らと会談したと、複数の米メディア(Wall Street JournalNew York TimesCNETなど)が報じた。

 ホワイトハウスによると、この会談にはGoogleのEric Schmidt会長とFacebookのMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)をはじめ、米NetflixのReed Hastings CEO、米BoxのAaron Levie CEO、米Drop BoxのDrew Houston CEO、米Palantir TechnologiesのAlexander Karp CEOなどが出席した。

 Zuckerberg氏はこの約1週間前、米国家安全保障局(NSA)が監視活動においてFacebookのサーバーを装う手口を使用していたとする報道を受け、Obama大統領に抗議の電話を掛けたことを、自身のFacebookアカウントからの投稿で明らかにしている(関連記事:Zuckerberg CEOが当局の監視活動に関して大統領に電話、「政府に失望」)。

 今回の会談では、NSAの改革プログラムについて話し合ったという。大統領は、米国民が自身の権利が守られていることに確信を持ちつつ、政府が国民の安全を守るための重要なツールを維持できるよう、着実に監視活動の見直しを行っていくことを強調した。

 なお、Obama大統領は昨年12月にも、米大手技術企業の最高幹部らを招いた会合を開いている(関連記事:米技術企業の最高幹部ら、オバマケアサイトやNSAの問題などで米大統領と会談)。大統領は今年1月に、NSAの既存の情報収集プログラムを終了して、第三者機関に大量メタデータを保存する方法に移行するなどの改革案を発表し(関連記事:米政府、NSAの情報収集活動の改革案を発表)、3月28日までに新たな方法を提案するよう情報当局や司法省に指示している。