米国の市場調査会社、eMarketerが現地時間2014年3月19日に公表したオンライン広告市場に関する調査によると、2013年における世界のモバイル広告支出額は179億6000万ドルに達し、前年の2倍以上(105%増)になった。モバイル広告市場は今後も好調に推移するという。2014年は前年比75.1%増の314億5000万ドルとなり、オンライン広告全体のほぼ4分の1を占めると同社は予測している。

 2013年における企業別モバイル広告収入シェアを見ると、米Googleが49.3%で首位を維持した。2位は米Facebookで、シェアは17.5%。この後、米Twitter(シェア2.4%)、米Pandora Media(同2.1%)、米YP(同2.1%)、米Millennial Media(同0.8%)と続いた。

 このうちGoogleとFacebookを合わせたモバイル広告収入は、前年から69億2000万ドル増えた。これは、市場全体の前年比増加額である92億ドルの75.2%に当たる。すでに両社の合計シェアは全体の3分の2超を占めているが、2014年はさらに伸びるとeMarketerは予測している。

 eMarketerによると、Facebookのモバイル広告が急速に伸びているという。2012年にわずか5.4%だった同社のモバイル広告収入シェアは、昨年17.5%に拡大した。これが2014年には21.7%になるとeMarketerは見ている。

 2012年、Facebookの広告収入に占めるモバイルの比率は11%だったが、2013年は45.1%に上昇した。この比率は今後さらに高まり、2014年は63.4%になるという。またこの比率をGoogleで見ると、2013年時点で23.1%。2014年は33.8%になるとの予測だ。

[eMarketerの発表資料]