米Appleは現地時間2014年3月18日、第4世代「iPad」の販売を再開したと発表した。これに伴って従来9.7インチ型の廉価モデルとして提供していた第2世代モデル「iPad 2」の販売を終了する。

 販売を再開した第4世代iPadは、ストレージ容量が16Gバイトのモデルのみを用意し、価格はWi-Fiモデルが399ドル、携帯電話ネットワーク対応モデル(Wi-Fi+セルラー)が529ドルとなる。日本での価格はそれぞれ3万9800円、5万3800円。本体カラーはブラックとホワイトの2種類を用意する。

 第4世代iPadは2012年11月に発売したモデル。Appleはその1年後の2013年11月に現行の「iPad Air」を発売し、第4世代モデルの販売を終了していた。第4世代モデルは第3世代モデルと同様、「Retina」ディスプレイ(解像度は2048×1536ドット)を搭載。CPUはクアッドコアグラフィックス搭載デュアルコアA6X。コネクタは旧式の30ピン型から小型の「Lightning」に変更している。

 今回のラインアップ刷新により、iPadシリーズは現行の「iPad Air」「iPad mini Retina」、旧モデルの「第4世代iPad」「初代iPad mini(非Retina)」の4種となる。

 CPUは現行モデルが、64ビットアーキテクチャ搭載A7およびM7モーションコプロセッサ。第4世代iPadは前述の通りデュアルコアA6X、初代iPad miniはデュアルコアA5。ラインアップの刷新により、iPadシリーズすべてのコネクタがLightningになった。また音声アシスタント機能「Siri」も全モデルで利用できる。第4世代iPadの発売当初のOSは「iOS 6」だったが、初代iPad mini同様、Appleは最新の「iOS 7」を標準搭載して出荷する。

 なお海外メディア(米Wall Street Journalなど)の報道によると、Appleは英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、中国の5カ国で「iPhone 5c」の8Gバイトモデルを発売した。英国のAppleオンラインストアを見ると、SIMフリーモデルの価格は429ポンド(約712ドル)で、16Gバイトモデルとの差は40ポンド(約66ドル)となっている。中国のオンラインストアでは4088元(約660ドル)で、16Gバイトモデルとの差は400元(約65ドル)。いずれも出荷予定日を24時間以内としている。

[発表資料(第4世代「iPad」)]