写真1●「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」。印刷中に前面の扉を閉じることで、騒音や匂いを抑えられる
写真1●「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」。印刷中に前面の扉を閉じることで、騒音や匂いを抑えられる
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写真2●XYZプリンティングジャパンゼネラルマネージャーの吉井宏之氏
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写真3●ダヴィンチ 1.0による製作物のサンプル
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写真4●フィラメントカートリッジ
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 XYZプリンティング ジャパンは2014年3月18日、家庭向けの3Dプリンター「ダヴィンチ 1.0 3Dプリンタ」をビックカメラ、ソフマップ、ノジマなどビックカメラグループの店頭で発売すると発表した(写真1)。すでにAmazon.co.jpや、楽天市場では2月下旬から販売している。

 ダヴィンチ 1.0は、ABS樹脂を原料とした熱溶解樹脂積層法の3Dプリンター。直販価格は税込みで6万9800円と、「完成品としては最も安価なクラス」(同社ゼネラルマネージャーの吉井宏之氏、写真2)だ。最大造形サイズは幅200×高さ200×奥行き200mmで、一般的な家庭向け3Dプリンターよりも2割大きなものを造形できるという(写真3)。積層ピッチは0.1~0.4mmで、印刷速度は毎秒150mm。本体サイズは幅468×高さ510×奥行き558mmで、重さは23.5kg。本体の液晶画面は、メニューなどをカタカナで表示できる。

 原料となる「フィラメント」は600gで税込み3280円。白、黒、赤、青、黄色など12色を販売する。フィラメントはカートリッジに入っており、初心者でも装着しやすい(写真4)。

 また同社では印刷できる3Dデータを「XYZクラウドギャラリー」で500種類以上公開する。ダウンロードしたデータは、同社のアプリ「XYZware」で表示や印刷が可能だ。本体の1年間保証があるほか、日本語の電話とメールによるサポートも実施する。

 台湾XYZプリンティングは、台湾金寶電子と台湾カルコンプの合弁企業。同社では後継製品として、二つのヘッドを搭載し、2色の物体を作れる「ダヴィンチ2.0」や、無線LANに対応した「ダヴィンチ2.1」の発売も年内に予定。今後3年間で、ダヴィンチシリーズ100万台の出荷を世界市場で目指す。