中国Alibaba Group(阿里巴巴)が米国での新規株式公開(IPO)を計画していることを認めたと、複数の海外メディア(New York TimesCNET News.comFinancial Timesなど)が現地時間2014年3月16日に報じた。4月にも申請する見通し。

 アナリストらはAlibabaの時価総額を1300億ドルと見積もっており、IPOを通じて150億ドルを調達できると試算。2012年に160億ドルを調達した米FacebookのIPO(関連記事)以来の規模になると見ている。

 Alibabaは当初、香港でのIPOを模索していた。しかし香港証券取引所が同社の企業統治構造に関する問題からIPO申請の承認に難色を示していことなどから、Alibabaは米国での上場を選択した。なお同社は将来的に中国での上場を検討する可能性も示しているという。

 また、Alibabaが株式の約18%を保有する中国Weibo(微博)が3月14日、米証券取引委員会(SEC)にIPOの申請書を提出した。書類によると、暫定的な資金調達金額の上限は5億ドルとなっている。

 Weiboは、マイクロブログサービスの中国大手で、「中国版Twitter」とも呼ばれている。2013年12月時点の月間アクティブユーザーは1億2910万人にのぼり、1年前の9670万人から急速に成長している(米Wall Street Journalの報道)。