オンライン広告サービスを手がける米Chitikaが現地時間2014年3月12日に公表した調査結果によると、米Appleの最新モバイルOS「iOS 7.1」のiOS端末全体に占める割合が、公開後45時間で12%に達した。これに先立ち同社は公開後24時間でiOS 7.1の割合が5.9%になったと発表していた。iOS 7.1はさらに伸び続け、その後1日足らずで倍増した。

 iOS 7.1では、ホーム画面がクラッシュする問題を修正するなど安定性を向上させたほか、ユーザーインタフェース(UI)のデザインを変更し、指紋認証「Touch ID」や音声アシスタント「Siri」の機能向上を図っている(関連記事:Apple、「iOS 7.1」をリリース、SiriやTouch IDなどを改良)。

 ChitikaはiOS 7.1が一般公開された3月10日の午後の早い時間(現地時間)以降、同社の広告ネットワークで米国とカナダのトラフィックを測定した。それによると、7.1の導入ペースは2月21日に公開された「7.0.6」とほぼ同じ。7.0.6は公開後24時間で6%に、48時間で13.3%に達した。「AppleのOS更新通知戦略と、今回のデータを見ると、iOS 7の将来のマイナーアップデートも同様のペースで導入が進むと考えられる」とChitikaは予測している。

 なお、同社が今回行った3日間の調査では、iOS 7のiOS端末全体に占める割合は約80%だった。この割合は2月25日に行った調査の約81%と同じ水準。このためiOS 7の導入率はすでにピークに達したのではないかと同社は推測している。ちなみに2月の調査によると、iPhoneにおけるiOS 7の導入率は84.3%、iPadでは78.5%だった(関連記事:OSの最新アップデート「7.0.6」、公開48時間で北米iOS端末の13%が使用)。

[発表資料]