図●「楽天競馬」が発表したシステム刷新の概要
図●「楽天競馬」が発表したシステム刷新の概要
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 楽天子会社の競馬モール(東京都品川区)は2014年3月12日、地方競馬の馬券(勝馬投票券)購入Webサイト「楽天競馬」を新システムに切り替えると発表した。従来は自社開発したシステムを運用していたが、南関東4競馬場(大井、川崎、船橋、浦和の各競馬場)が利用している電話・インターネット投票システム「SPAT4」を共用する形に切り替える()。16日にシステム切り替えに伴う楽天競馬サイトの全面リニューアルを実施する。

 SPAT4は、大井競馬場(東京都品川区)などの施設を保有・管理する民間企業の東京都競馬が運営している電話・ネット投票システムである。開発・運用ベンダーは富士通。東京都競馬は2013年春から約20億円を投資し、ネット銀行決済の強化や「重勝式投票法」への対応などの機能を大幅に追加する機能刷新を実施した。2014年2月から南関東4競馬場向けに順次稼働しているが、これを楽天競馬でも共同利用する。

 楽天競馬は共同利用によってシステムコストを低減し、運用の安定性を高める狙いがある。全面リニューアルによって、複雑な馬券購入に対応したり、スマートフォンでのユーザーインタフェースを改善したりする。今後、南関東4競馬場と共同のキャンペーンを実施するなど、業務上の連携も深める方針だ。

競馬モールの発表資料