写真●DC Moving Experts for Businessのサービス概要(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)
写真●DC Moving Experts for Businessのサービス概要(出典:伊藤忠テクノソリューションズ)
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 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2014年3月12日、ユーザー企業におけるデータセンターの移転/統合を支援するSIサービス「DC Moving Experts for Business」を発表、同日提供を開始した。現状調査/概算見積から移行設計、本番移設まで、トータルで支援する。初年度で20件の受注を目指す。

 DC Moving Experts for Businessは、データセンターの移転/統合を支援するSIサービスである。SIベンダーであるCTCがこれまで個別案件ベースで提供してきた移転/統合サービスを、新たに体系化した(写真)。

 サービスの料金(税別)は、最小システム規模(都内で30ラック以内)の場合に、現状調査と概算費用見積までの基本計画フェーズが700万円程度(要する期間は約3カ月)。この規模の場合、後工程(移行設計と本番移設)に要する期間は5カ月程度で、費用はケースバイケースになる。

 なお、移設後のデータセンターの設計については、CTCが推進する「自律型データセンター」のコンセプトを取り入れている。データセンター間にまたがった広域なレイヤー2ネットワークを構築し、この上で、仮想サーバーやストレージデータなどを自在に配備/移動させられるようにする。

 SIサービスを受けるに当たっては、特定製品による縛りはない。この一方、CTCとしては、自律型データセンターの実現のために、米Cisco Systemsのネットワーク機器や、米EMCのストレージ仮想化ゲートウエイ機器(VPLEX)などを利用することを推奨している。