写真●マカフィーのジャン・クロード・ブロイド代表取締役社長
写真●マカフィーのジャン・クロード・ブロイド代表取締役社長
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 「『McAfee』ブランドは『Intel Security』ブランドに変更するが、基本的な事業戦略やパートナーとの協力関係は変わらない」――。マカフィーのジャン・クロード・ブロイド代表取締役社長は2014年3月11日、同社が開催した事業戦略説明会において強調した(写真)。

 マカフィーの親会社である米マカフィーは2011年2月に米インテルに買収され、同社の100%子会社になった。そしてインテルは2014年1月、「McAfee」ブランドを「Intel Security」ブランドに変更することを発表した。

 このことについてブロイド社長は、従来の事業戦略やパートナーとの関係が変わることはないが、マーケティングは変わるだろうとコメント。「インテルは世界的によく知られたブランドだ。ブランドの変更により、マカフィーのセキュリティ技術とインテルのブランドをより生かせるようになる」(ブロイド社長)。ブランド変更の詳細については、今後改めて発表するとした。

 ブロイド社長は説明会の席上、2013年の事業を総括。2013年におけるセキュリティ製品・サービス市場の成長率は8%だったのに対して、同社の成長率は15%を達成したことを明らかにした。「2014年も10~12%程度の2桁成長を目指す。市場の成長率は7~8%と予想されるので、シェアの拡大が期待できる」(ブロイド社長)。

 2013年は、コンシューマビジネスが好調だったという。「売り上げの50%を占めた。今後も成長が見込める」(ブロイド社長)。特に、モバイルセキュリティビジネスにおいて、存在感を示せたとする。モバイルデバイス向けに同社が提供するセキュリティソフト「モバイルセキュリティ」は2013年7月に1000万ユーザーを突破し、現在もユーザー数が増えているという。