「ルクセンブルクは、米国に次ぐ世界第2位のベンチャー投資国。若い企業に対して、ベンチャー・キャピタルなどへの接触機会を積極的に提供している」。2014年3月10日に開催された説明会でこう語ったのは、駐日ルクセンブルク大公国臨時代理大使のヤスコ・ミュラー氏。説明会では、ルクセンブルク経済通商省貿易投資事務所担当オフィサーのクリスチャン・ギンダー氏が「ルクセンブルクの市場はオープン。毎日15万人が国境を越えて働きにくるなど、欧州のハブ拠点でもある。ルクセンブルクからEU市場にぜひ事業展開してほしい」と呼びかけた。

 同日開催されたのは、2014年7月3日と4日にルクセンブルクで開催されるイベント「ICT Spring Europe 2014」への出展説明会。ICT Spring Europeは、ルクセンブルク経済通商省や首相府メディア通信局が協力する、IT分野の専門イベントである。60カ国から3000人以上が参加するグローバルイベントだ。

 同イベントで特徴的なのは、日本のベンチャー企業向けに特別パッケージが用意されていること。4平方メートルの基本ブースのほか、会場内ステージでのプレゼンテーション、案内サイトでの企業や製品の紹介などが、正規料金の半額以下となる700ユーロで提供される。このほか、ディナーへの無料参加機会や現地企業・施設への訪問ツアー、交流会も用意されている。さらに「優秀なスタートアップ企業には、無料招待の可能性がある」(ルクセンブルク貿易投資事務所エグゼクティブ・ディレクターの松野百合子氏)という。

 ICT Spring Europe 2014での日本企業向けの出展枠は、最大10枠が用意されている。応募数が多数の場合には、無料招待を含めて、応募書類を見て主催者が判断することになる。申し込みの締切は4月30日。3月10日の説明会資料や出展申込書は、ルクセンブルク経済通商省東京貿易投資事務所のWebサイトに用意されている。