写真●リコー「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」のWebサイト
写真●リコー「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」のWebサイト
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 リコーは2014年3月10日、東日本大震災で失われた写真を復元したり持ち主に返したりする復興支援活動「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」(写真)のこれまでの成果を発表した。2011年8月にプロジェクトを開始し、被災地で見つかった写真を回収・洗浄したうえでデジタル化してアーカイブを構築してきた。

 岩手県陸前高田市(関連記事)、宮城県南三陸町、女川町、亘理町、福島県南相馬市の5カ所で「写真センター」を運営。ここで被災者がパソコンでデジタル写真を検索できるようにし、自分の写真が見つかれば原本とデジタルデータを渡した。検索精度を高めるために、NECの顔検出・照合エンジンを活用している(関連記事:リコー、被災地の写真返却プロジェクトで顔認証技術導入)。

 これまでにデジタル化した写真の総数は約42万枚。このうち、約7万枚を持ち主に返却した。返却率はセンター5カ所の平均で16.6%だった。現在も女川町、亘理町の写真センターが稼働中で、継続的に支援活動を展開するとしている。

リコーの発表資料
セーブ・ザ・メモリー プロジェクトのWebサイト