IDC Japanは2014年3月10日、2013年第4四半期(10月~12月)の世界HCP(Hardcopy Peripheral:プリンター/複合機/コピー機など)市場の出荷台数が、前年同期比2.0%増の3170万台だったとの調査結果を発表した。2013年通期では、同1.6%減の1億1170万台だった。

 2013年第4四半期は、レーザー製品が好調に推移。同四半期は同4.5%増となり、3四半期連続の成長を記録した。2013年通期では同3.6%増だった。地域別では、中東・アフリカ(MEA)が同31.5%増で成長を主導。日本を除くアジア太平洋(APeJ)が同10.1%増、米国が同7.5%増で続いた。

 また、ベンダー上位5社のうち、特にHPとブラザーが精力的にマーケティング活動を展開。HPはチャネルサポートを拡大して、価格やインセンティブを柔軟に設定できるようにした。ブラザーは複数製品を投入するなど、モノクロレーザー製品での存在感を高めることに成功した。

 IDC Japanによると、2013年はほとんどの大手HCPベンダーが一定水準の成長率を回復。2014年もこの回復傾向が、緩やかながらも着実に続くとしている。

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