図1●携帯電話大手3社の純増数推移
図1●携帯電話大手3社の純増数推移
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図2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
図2●携帯電話大手3社における番号ポータビリティ(MNP)の転入出状況
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 携帯電話大手3社は2014年3月7日、2014年2月末時点の契約数を発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数は、NTTドコモが26万7900件の1位となった(図1)。NTTドコモの首位は2013年12月以来2カ月ぶり。2位はソフトバンクモバイルで26万6000件、3位はKDDI(au)で22万500件だった。

 NTTドコモは、MNP(モバイル番号ポータビリティー)のポートアウト(転出)は前月と同水準だったが、ポートイン(転入)が好調だった。競合他社からの転入に対するキャッシュバックを積み増したもようだ。競合他社に対抗してアクセルを踏んだ格好だが、販促費用の積み増しは業績に影響する。同社は並行してコスト削減の取り組みを強化しているが、営業利益8400億円の通期目標を無事達成できるかが今後の注目となりそうだ。

 なお、純増数に含まれる通信モジュール分は、NTTドコモが3300件、KDDIが2万5100件、ソフトバンクモバイルが7万6000件である。ソフトバンクモバイルは2月に発売した「スマート体組成計(SoftBank 301SI)」の販売が好調という。

 MNPの転入出は、KDDIが4万1600件、ソフトバンクモバイルが9000件の転入超過、NTTドコモは4万8100件の転出超過だった(図2)。MNPの転入超過数は、KDDIが29カ月連続の1位を維持した。