写真●IIJの音声通話機能付きのSIMカード(愛称:みおふぉん)
写真●IIJの音声通話機能付きのSIMカード(愛称:みおふぉん)
[画像のクリックで拡大表示]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2014年3月7日、音声通話機能付きSIMカードを13日から提供開始すると発表した。個人向けデータ通信サービス「IIJmio高速モバイル/Dサービス」の一つとして、音声通話機能付きのSIMカード(愛称:みおふぉん)を提供する(写真)。最も安価なプランの場合で月額料金は1900円(税別、以下同)。

 みおふぉんのプランは「ミニマムスタート」「ライトスタート」「ファミリーシェア」の三つを用意する。全て080/090番号を使った音声通話とデータ通信が可能なサービスで、SIMロックフリーのスマートフォンなどに挿入して利用できる。4月中にはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)に対応し、ほかの事業者から電話番号を変えずに乗り換えできるようにする。

 月額基本料金はミニマムスタートプランが1900円、ライトスタートプランが2520円、ファミリーシェアプランが3560円(SIMカード1枚の場合)となる。音声通話料金はどのプランも従量制で30秒当たり20円、国内へのSMS料金は1通当たり3円となる。データ通信は高速通信できるデータ量を「クーポン」として割り当てる形になる。

 ミニマムスタートプランでは1カ月当たり1Gバイト(4月1日以降)のクーポンが基本料金に含まれる。1Gバイトまでは最大150Mビット/秒で高速に通信できる。クーポンを使わない場合は200kビット/秒の低速通信になる。ライトスタートプランでは2Gバイトのクーポンをバンドルする。ファミリーシェアプランは3Gバイトのクーポンを含む上、SIMカードを最大3枚まで提供する。クーポンを家族で分け合う形だ。

 みおふぉんのSIMカードパッケージは、イオンやビックカメラの店頭、IIJのWebサイトでの通販で販売する。購入後、Webサイト上での個人確認の書類アップロードなどを経て、1週間から10日でユーザーの手元にSIMカードを郵送で送る。SIMカードとしては標準SIM、microSIM、nanoSIMを選択できる。利用開始から12カ月が経過するまでは、解約時にいわゆる解約料として残余月数に1000円を乗じた「解除調停金」がかかる。

 IIJの青山直継サービス戦略部サービス企画1課長は「これまでは2台目のスマートフォンやタブレットでの利用が中心で、30代~40代男性を中心にITリテラシーの高い顧客層が中心だった。みおふぉんでは1台目のスマートフォンとしての利用や、MNPでの乗り換えといった需要の拡大を期待している。顧客層をライトユーザー層にまで拡大したい」とした。

■変更履歴
当初「1Gバイトまでは最大150Gビット/秒で高速に通信できる」としていましたが、「最大150Mビット/秒」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/03/07 18:30]