写真●OpenBlocks A7/IoTRのベースとなったOpenBlocks A7の外観
写真●OpenBlocks A7/IoTRのベースとなったOpenBlocks A7の外観
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 ぷらっとホームは2014年3月6日、手のひら大のLinuxサーバー機「OpenBlocks A7」に、ブロードバンドルーターに必要な機能を追加した製品「OpenBlocks A7/IoTR」を発表した。2014年5月から出荷する。センサーをインターネットにつなぐIoT(モノのインターネット)などの用途を想定する。

 ベースとなるOpenBlocks A7は、ARM系のプロセッサー「ARMADA 310」(600MHz)を搭載した小型のLinuxサーバー機である(写真)。メインメモリーは1Gバイトで、ストレージは16GバイトのSSDを内蔵する。OSとしてLinuxを、Java実行環境としてOracle Java SE Embeddedを搭載する。動作のための電源は、ACアダプターまたはPoE(Power over Ethernet)を介して供給する。

 OpenBlocks A7/IoTRは、ブロードバンドルーター機能として、PPPoE接続、DHCPサーバー/リレー、DNSリレー/キャッシュ、NTPサーバー、Syslog、NAT、パケットフィルタリング、仮想インターフェース(IPエイリアス)などを利用できる。ルーティング(経路選択)はスタティックであり、経路テーブルを交換するプロトコル(RIPなど)は備えない。これらの設定は、コンソールポートやリモートログイン(Telnet/ssh)を介してCUI(キャラクター端末)ベースで実施する。

 ネットワーク接続用ポートは、センサー接続用に、USB 2.0×2(インターネット接続にも利用)、RS-232C×2。インターネット接続用には、1000BASE-T×2、USB 2.0×2(センサー接続にも利用)、RS-232C(RJ-45コネクター)×2(うち1個はコンソールポート)、RS-485(オプション)。また、本体内にオプションの通信モジュールを内蔵することにより、各社の携帯電話インターネット接続SIMを内蔵できる。

 価格(税別)は、1台で購入する場合は10万円前後(ロット購入時は単価が安くなる)。