米FreedomPopのサイト
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 米FreedomPopは現地時間2014年3月5日、盗聴防止に重点を置いたスマートフォン「FreedomPop Privacy Phone」を発表した。同社のサービスを組み合わせて通信を暗号化し、「特に米国人のプライバシー保護を目的に提供する」としている。

 同社は、米政府の監視活動を告発した元米中央情報局(CIA)職員Edward Snowden容疑者にちなみに、Privacy Phoneに「Snowden Phone」とのニックネームを付けている。

 Privacy Phoneは、韓国Samsung ElectronicsのAndroidスマートフォン「Galaxy II」をもとに製造する。FreedomPopのVoIPネットワークを利用し、音声通話とテキストメッセージングの通信を暗号化する。銀行や政府機関で採用されているのと同様の128ビット暗号化技術を用いる。

 すべてのアプリケーションとブラウジングデータは暗号化VPNを通じて伝送される。通信の匿名性が維持されると同時に、ウイルスやフィッシングサイト、マルウエアなどからも保護される。いつでも電話番号を変更でき、変更回数に制限はない。

 Privacy Phoneの販売価格は189ドル。最初の3カ月間は、無制限の音声通話およびテキストメッセージング、最大500Mバイトのデータ通信が無料で使用できる。4カ月目からは月額10ドルが課金される。匿名性をより確実なものにするために、仮想通貨「Bitcoin」での決済にも対応するという。

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