写真●SAS Institute Japanの吉田仁志社長
写真●SAS Institute Japanの吉田仁志社長
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 SAS Institute Japanは2014年3月5日、2014年のビジネス戦略発表会を開催した。SASの吉田仁志社長は「(2013年の日本を含む)北アジア地域の成長率は非常に高く、トップリージョンになった」と語り、2014年は「オムニチャネル」や「IoT(モノのインターネット)」向けなどを強化する考えを示した(写真)。

 国内では2013年、ビッグデータ分析や顧客分析、マーケティングオートメーションソフトが好調だった。金融機関向けのビジネスも堅調で、2014年1月に始まった「少額投資非課税制度(NISA)」の顧客を取り込むために、ある証券会社がSASの製品を採用したことを明かした。

 戦略商品の「SAS Visual Analytics」は提供開始から約2年が経過し、国内外で約100社の顧客が採用済みという。吉田社長は「(Visual Analyticsが)アナリティクスに取り組む敷居を下げた」と語った。また、SASの製品を導入する前後のコンサルティングサービスが重要との考えを示し、社内のコンサルタントやSASの認定資格を持つ技術者を増やしていると述べた。