写真●AXIOLE-liteの概要(出典:ネットスプリング)
写真●AXIOLE-liteの概要(出典:ネットスプリング)
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 ネットスプリングは2014年3月5日、RADIUS/LDAP認証サーバー「AXIOLE」のラインアップを拡張し、利用頻度や認証機能に制限をかけた廉価版「AXIOLE-lite」(写真)を発表した。3月18日に出荷する。事業のプロジェクトチームや学校の同窓会におけるユーザーアカウント管理などのように、認証よりもID情報の管理に重きを置いた用途に向く。

 AXIOLE-liteは、RADIUSサーバー機能とLDAPサーバー機能を備えた認証サーバーである。LDAPディレクトリー上に大量のID情報を保存して管理することを主目的に開発している。5万IDまで保存できる。必要に応じて、フロントエンドとなるアプリケーションからアクセスし、認証機能やID情報を利用する。VMware vSphere上で動作する仮想アプライアンスの形態で提供する。

 AXIOLE-Liteの元となった上位ソフトのAXIOLEは、高機能な認証サーバーである(関連記事:ネットスプリング、複数LDAPをメッシュ統合できる認証アプライアンス)。AXIOLE-Liteが備えない機能として、外部のRADIUSサーバーやLDAPサーバーに代理で問い合わせて回答する、RADIUSプロキシー機能とLDAPプロキシー機能を備える。また、外部のLDAPサーバーに対してデータをコピーして同期する機能を提供する。

 AXIOLE-Liteでは、認証用途では重要になる外部連携機能(プロキシー機能)とデータ同期機能を省略。さらに、認証用途での利用制限をかけている。具体的には、認証処理は同時に3セッションまでしか並行して処理できない。また、1日当たりの認証数を1000人までに限っている。

 価格(税別)は、初年度が60万円、2年度移行は年額12万円(ライセンス更新料)。