TN方式のパネルを採用した4Kディスプレイ「P2815Q」。非光沢の28型で解像度は3840×2160ドット
TN方式のパネルを採用した4Kディスプレイ「P2815Q」。非光沢の28型で解像度は3840×2160ドット
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上位モデルとは視野角や色域の広さに差がある。広い画面に多くの情報を表示できる点を売りにして、主にビジネス用途での販売を見込む
上位モデルとは視野角や色域の広さに差がある。広い画面に多くの情報を表示できる点を売りにして、主にビジネス用途での販売を見込む
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3840×2160ドットを表示したときのリフレッシュレートは30Hzまでの対応。60Hzでは表示できない
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 デルは2014年3月4日、4Kディスプレイの新製品「P2815Q」を発表した。パネルはTN方式、非光沢の28型で解像度は3840×2160ドット。直販価格は6万9980円。3月7日からAmazon.co.jpとNTT-X Store、ビックカメラグループ、ツクモ(TSUKUMO)で予約を始める。直販では3月18日から発売する。

 視野角は上下160°、左右170°。ダイナミックコントラスト比は200万:1。グレーからグレーへの応答速度は標準で5ミリ秒。輝度は300cd/m2。バックライトはLED。色域は84%、10億色7400万色を表示可能という。3840×2160ドット表示時のリフレッシュレートは30Hzまでで60Hzには対応しない。

 映像入力端子としてDisplayPort(1.2対応)、Mini DisplayPort、HDMI(1.4対応)を備える。HDMIはMHL 2.0にも対応しており、スマートフォンやタブレットからも直接表示できる。USB 3.0×4のハブ機能や、DisplayPortの出力端子もある。USBポートの1つは、充電機能を備える。

 高さ(115mm)、前後傾斜(チルト、前方5°~後方22°)、左右回転(スイベル、45°)、ピボットといった調整機能がある。外形寸法は幅661.3×奥行204.1×高さ435.3~550.3mm。重量はスタンドとケーブル込みで7.80kg。消費電力は通常時75W、スタンバイ時0.5W以下。

 デルはこれまで32型の「UP3214Q」(直販価格は29万9980円)や23.8型「UP2414Q」(同12万9980円)の4Kディスプレイを販売している。両製品はクリエイター向けとの位置付けで、IPS方式のパネルを採用しており、色域も広い。4K解像度でもリフレッシュレート60Hzで表示できる。今回の「P2815Q」は、既存製品に比べて色域は狭く、対応リフレッシュレートも低いがその分安い。「より多くの情報を広い画面に映したいといったビジネス利用のニーズに合致するとみている」(デルマーケティング統括本部リレーション製品マーケティング本部河田浩行ブランドマネージャー)という。