写真1●「JR東日本アプリ」で異常時案内を表示したところ
写真1●「JR東日本アプリ」で異常時案内を表示したところ
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写真2●山手線車両内では号車別の混雑度と室温が分かる
写真2●山手線車両内では号車別の混雑度と室温が分かる
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 東日本旅客鉄道(JR東日本)は2014年3月4日、運行情報などを配信するスマートフォン用アプリ「JR東日本アプリ」の提供を開始すると発表した。10日から、App StoreとGoogle Playで無料ダウンロードできる。対象OSはiOS 6.0以降と、Android 2.3.3/4.0.3以降。

 JR東日本アプリでは、よく利用する路線・駅を「My路線」「My駅」として登録しておくと、その路線・駅に関する運行情報などをスムーズに表示できる。駅改札付近に設置している「異常時案内用ディスプレイ」と同等の案内表示もスマートフォンから閲覧できる(写真1)。東京・品川・新宿・上野の4駅について、発車標(列車の発車時刻と行き先を表示する電光掲示板)を表示する機能も提供する。

 同時に、東京都内のJR山手線で実証実験をしていた「山手線トレインネット」(関連記事)の正式サービスを開始することも発表した。3月末までに3編成でサービスを開始し、2015年3月までに全52編成へと拡大する。

 山手線トレインネットでは対象編成車両内に設置した音波発信装置(関連記事)で号車位置を特定し、JR東日本アプリに走行中の列車に関する情報(号車別の混雑度や室温など)を配信する(写真2)。2012年に実施した2度目の実証実験では外部のWebサイトを利用できるインターネット接続サービスを提供していたが、正式サービス時はインターネット接続機能は提供しない。

東日本旅客鉄道の発表資料(PDF)
JR東日本アプリのWebサイト

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■変更履歴
当初、第4段落で山手線トレインネットの対象車両内に「無線LANアクセスポイント」を設置すると記述していましたが、「音波発信装置」の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2014/3/13 15:15]