写真●3月5日~11日にはグーグルの震災復興支援を振り返るイベントを都内で開く
写真●3月5日~11日にはグーグルの震災復興支援を振り返るイベントを都内で開く
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 グーグル日本法人は2014年3月4日、災害時に提供する安否確認サービス「Googleパーソンファインダー」の機能を同日から強化すると発表した。NTTレゾナントが提供する同様の安否確認サービス「J-anpi」と連携して、両方の情報から人の安否を検索できるようにした。また携帯電話のSMS(ショート・メッセージ・サービス)で安否を検索できる機能を加えたほか、世界での提供地域を広げるため79カ国語に対応させた。(関連記事:NTTレゾナントが防災・復興支援を強化、Google パーソンファインダーと連携

 J-anpiにはNTT東西地域会社やNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなど主要通信事業者とNHK、東京都など、10以上の企業・公的団体が安否情報や災害伝言板の情報を集約させる取り決めを結んでいる。今回の連携で、パーソンファインダーからはユーザーが同サイトで登録した情報とJ-anpiが管理する安否情報の両方を一度に検索できるようになった。J-anpiからも同様にパーソンファインダーの安否情報を検索できる。

 SMSでの検索は、災害発生時にグーグルが公表するSMSの受信専用番号に、検索したい人の名前を入れたメッセージを送信することで、安否の検索結果を携帯電話機に返す。携帯電話やスマートフォンでブラウザーやネット接続機能を利用しにくい状況下での活用を想定した。

 災害時に活用できる地域を広げるため、アジア地域を中心にパーソンファインダーの多言語化も進めた。新たに加えたのは、ジャワ語やモンゴル語、マレー語など。今回の多言語化に先行して、2013年にはインドの水害やフィリピンの台風災害でパーソンファインダーを現地語で稼働させたという。

 またグーグル日本法人は、東日本大震災から3年間の活動を振り返る展示スペースを3月5日~11日に東京都港区の六本木ヒルズ内で開設することも発表した(写真)。復興活動に取り組む識者らを招いたトークイベント「震災から3年、キオクと復興の今」も併催する。